ライフサイエンスソリューションズ株式会社

RefeynOne
  • 動的光散乱(DLS)法

  • DLS (Dynamic Light Scattering)を
    ベースにした検出部独立型測定装置

  • 独立したディテクタヘッド

    • ▶バイアル中のサンプルの直接測定
    • ▶注射器中のバイオ製剤の直接測定
    • ▶製造装置内の粒子サイズの直接測定
    • ▶オートメーションロボットとの連携   など
  • 高速測定、Kinetics解析に対応

    • ▶2秒ごとのデータ取得が可能
  • 光散乱技術を利用した様々な応用が可能

    • ▶粒子/分子個数濃度測定
    • ▶分子量、A2測定(SLS)
    • 光散乱(Light Scattering)法

      光散乱(Light Scattering)法は、測定対象物に対しレーザ光を照射することで得られる散乱光を解析する手法です。
      ナノ粒子の多くは、沈降よりも溶液中に拡散していることが多く、一般的には溶液中に均一して存在していると言われます。
      一方得られる散乱光強度は、照射されたレーザ光と検出器のラインの交線の部分(Scattering area)に存在する測定対象物の総散乱体積(他、屈折率など)に依存します。

      Light-Scattering
    • 動的光散乱(Dynamic Light Scattering)法

      前項で述べた散乱光強度の短時間変化を解析する手法が動的光散乱(DLS)法です。溶液中に存在する高分子は、ブラウン運動と呼ばれるランダムな動きを示します。DLSによる短時間での散乱強度の変化は、ブラウン運動による高分子の拡散係数に比例します。拡散係数(D)は、散乱強度相関データのフィッティングを、自己相関関数G(τ)に展開することによって求めることが出来ます。 このようにして得られた拡散係数をStokes-Einstein式に入れ、その他溶媒粘度、絶対温度、ボルツマン定数から流体力学的サイズ(Hydrodynamic Size)を求めることが出来ます。

      Dynamic-Light-Scattering
    • 静的光散乱(Static Light Scattering)法

      一方で、静的光散乱法は、異なる濃度のサンプル溶液を準備し、それぞれの平均散乱光強度およびRayleighの式を用いて分子量および第二ビリアル係数を算出する手法です。ここで算出される分子量は、実測値(散乱強度)から直接求めてくる値になり、特に他の分子量スタンダードとの比較によるものではないため、「絶対分子量」と呼ばれます。また、同時に算出される第二ビリアル係数は、溶液中の高分子のコロイド安定性を示すパラメータとして広く知られています。この値がプラスになると分子間で反発力が支配的になり、分散しやすくなるとされています。近年では、抗体医薬品などタンパク質製剤の安定性指標として用いられています。

      /Static-Light-Scattering"
  • spec
    about
    • in situHeadによる様々な容器中ナノ粒子サイズのその場観察

      動的光散乱法(DLS; Dynamic Light Scattering)は非接触でナノサイズの粒子径を簡便に計測することができる技術である。
      これまでのDLSではサンプルを専用のキュベットに移し替える必要があったが、今回用いたin situ Headでは、いくつかの容器に対してサンプルを移し替えることなく測定が可能であることが見出された。
      このことは、測定のオペレーションを簡単にし、消耗品の軽減、容器違いによる分散安定性を評価できることが期待される。

      nano-vascokin
    • in situHeadによるNaCl濃度を変えた時の粒子径変化

      動的光散乱法(DLS; Dynamic Light Scattering)は非接触でナノサイズの粒子径を簡便に計測することができる技術である。そのため、溶液中のナノ粒子の分散状態を簡便に確認することができる。
      今回、NaClの濃度を変化させて、ポリスチレン粒子(60 nm)の分散程度を確認する実験を行った。結果、200 mM以上の濃度において、粒子の凝集が確認された。
      特徴的なのは、これまでのDLSではサンプルを専用のキュベットに移し替える必要があったが、今回用いたin situ Headでは、いくつかの容器に対してサンプルを移し替えることなく本実験が可能であることが見出された。

      nacl-vascokin.png
    • Mass Photometry 法による
      アデノ随伴ウイルス(AAV)の測定

      光散乱法は測定対象物にレーザ光を照射することによって得られる散乱光を解析する手法である。解析手法の違いによって動的光散乱法(DLS; Dynamic Light Scattering)と静的光散乱法(SLS; Static Light Scattering)に区別される。SLSでは絶対分子量および第二ビリアル係数を求めることができる。近年特に需要が伸びているバイオ医薬品の安定性予測(コロイド安定性)には、この第二ビリアル係数が広く用いられている。
      今回、SLSを用いて、ウシ血清アルブミンの測定を実施した。これまでの手法と大きく異なり、ガラスバイアル中の試料を直接観察するだけで実施できることが示唆された。

      AAV-vascokin